INDEX
こんにちは!
スマレジ・テックファームのWebエンジニアやまてと申します。
はじめに
今回から何週かに渡って、スマレジ・デベロッパーズについて学んできたことを、『だれでもスマレジ・アプリマーケットのアプリ開発者になれる』という連載記事として投稿させていただきます。
スマレジ公式のチュートリアル、その他開発パートナーの方が書いたQiita記事などを参考にしながら、調べたり手を動かしてきた内容について、記事にしていきます。
※ 記事を書いている私はスマレジの社員ですが、SESをしている別部署のWebエンジニアであり、スマレジのプロダクトに携わったことはないため、スマレジ・デベロッパーズの一利用者という立場で記事を書かせていただきます。その点ご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
本記事の目的
本記事は、以下を目的としています。
- スマレジ・デベロッパーズでの開発に興味をお持ちの方にどんなものか共有したい。
- スマレジ・デベロッパーズをご存じない開発者の方に興味を持っていただきたい。
- 自身のスマレジ・デベロッパーズに関する知識を習得、定着させたい。
INDEX - 『だれでもスマレジ・アプリマーケットのアプリ開発者になれる』連載
本連載は以下の順序で投稿していきます。
① スマレジ・デベロッパーズとは(今回)
「スマレジ・デベロッパーズ」をはじめ、「スマレジ・アプリマーケット」と「スマレジ・プラットフォームAPI」、「スマレジ・デベロッパーズ・コミュニティ」について、どのようなものか簡単に確認します。
スマレジ・アプリマーケットのアプリ開発者になるために、スマレジ・デベロッパーズのアカウントを登録して、開発環境を準備します。
スマレジ・デベロッパーズでのアプリの新規登録の方法を確認します。
④ スマレジ・プラットフォームAPIの使い方(アプリアクセストークン取得|Postman)
スマレジ・プラットフォームAPIを実際に使ってみます。APIをテストできるアプリである Postman のアカウント登録・使用し、 スマレジ・プラットフォームAPI の アプリアクセストークン取得 をします。
⑤ スマレジ・プラットフォームAPIの使い方(商品一覧取得|Postman)
Postman で実際に スマレジ・プラットフォームAPI の一つである 商品一覧取得 のAPI を使用します。
① スマレジ・デベロッパーズとは
今回は導入として、スマレジ・デベロッパーズそのものについて、整理していきたいと思います。
1. スマレジ・デベロッパーズとは
(画像引用元:スマレジ・ユーザーリクエスト - スマレジにあがった要望を開発しませんか?)
スマレジ・デベロッパーズは、スマレジ・アプリマーケットで公開(販売)するアプリの開発者のためのプラットフォームです。
デベロッパーは「開発者」なので、わかりやすい名前ですね。
上記の画像では、右上の青いマルの「スマレジアプリ開発環境」が、スマレジ・デベロッパーズに該当します。
スマレジ・デベロッパーズの開発パートナーとしてアプリを開発したら、スマレジ・アプリマーケットで公開して、スマレジを利用している小売店や飲食店に向けて販売することができます(上記の画像にあるとおり、スマレジのアクティブユーザーは現在全国20,000店舗以上です)。
iPhoneなどのApple製品に置き換えて考えると、 iOSアプリ を開発したら、 App Store で公開して、 Appleユーザー に向けて販売する、という感じですね。
なお、本連載を『だれでもスマレジ・アプリマーケットのアプリの開発者になれる』というタイトルにしたとおり、スマレジ・デベロッパーズのアカウント登録して利用できるスマレジ・アプリマーケットのアプリを開発するための環境(サンドボックス環境、スマレジ・プラットフォームAPI利用など)は、だれでも無料で手に入れることができます。
ただし環境を手に入れたその先は、Webアプリ(もしくはネイティブアプリ)の開発をするための、アイデアや開発者としての相応の技術力が必要です!…
スマレジ・アプリマーケットのアプリはだれでも開発できるため、個人でもアカウント登録して今すぐ開発を始めることができますが、アプリマーケットのアプリ一覧を見る限りは、法人が開発パートナーとして開発することがほとんどなのだろうと見受けられました。
2. スマレジとは
ところでスマレジがどのようなサービスを提供しているかご存じでしょうか。
スマレジには大きく3つのサービスがあります。
「スマレジ」をはじめ、「スマレジ ・ウェイター」、「スマレジ ・タイムカード」の3つのプロダクトが提供されています。
スマレジ
スマレジは、高機能クラウドPOSレジで、小売やアパレル、飲食店など多くのニーズに応える機能を有し、シンプル操作、時間や場所を選ばないリアルタイムな売上分析を実現します。
スマレジ・ウェイター
スマレジ・ウェイターは、iPhoneなどを高機能ハンディとして利用できるオーダーエントリーシステムです。飲食店の店員(ウェイター)さんがiPhoneで注文を受けて、その注文内容をスマレジと連携して一元管理できます。
スマレジ・タイムカード
スマレジ・タイムカードは、高機能・多機能な勤怠管理サービスで、従業員をクラウド勤怠システムで一元管理できます。
これら3つのスマレジのプロダクトに関連するアプリを、スマレジ・アプリマーケットで公開して、販売することができます。
3. スマレジ・アプリマーケットとは
スマレジ・アプリマーケットは、アプリを公開するプラットフォームです。
スマレジ・アプリマーケットで公開するアプリとは、スマレジの基本機能に加えて、業種・業態や利用状況に合わせた機能を追加するアプリです。
スマレジ を iPhoneなどのApple製品 に置き換えて考えると、以下のとおりです。
App Store から iOSアプリをインストールすると、iPhoneの基本機能だけでは今までできなかったことが、アプリを利用してできるようになる、つまりは機能が追加されている、というイメージです。
直近のプレスリリースで、どのような企業が、どのようなアプリを公開されているか掲載がありますので、アプリのイメージの参考になるかもしれません。
上記ページの文中にもリンクがありますが、スマレジ・アプリマーケットのアプリには、例えば以下のようなアプリがあります。
これらのスマレジ・アプリマーケットのアプリは、 スマレジ・プラットフォームAPI を利用することで、スマレジと連携して、機能を提供しています。
4. スマレジ・プラットフォームAPIとは
スマレジ・プラットフォームAPIについては、仕様書があり、その中で下記のような説明があります。
スマレジ・プラットフォームAPIを利用する事で、仕様の範囲内で外部システムから、スマレジをはじめ、スマレジ ・ウェイター、スマレジ ・タイムカード、各プロダクトのデータにアクセスすることができます。
(引用元:スマレジ・プラットフォームAPI 共通仕様書)
ちなみに API は、 Application Programming Interface の略で、システムが提供する機能を外部の別のシステムから呼び出して利用するものです。
つまり、アプリからスマレジに対して「データちょうだい!」とリクエストして、スマレジからアプリに対して「データどうぞ!」とレスポンスをもらうために利用するのが スマレジ・プラットフォームAPI です。
スマレジ・プラットフォームAPIの仕様書
スマレジ・プラットフォームAPI には、以下の4つの仕様書があります。
基本情報、APIエンドポイント、アクセストークンなどについての仕様が書いてあります。
スマレジ(POS)の各APIについての、リクエスト、レスポンスなどについての仕様が書いてあります。
APIの種類を数えようとしましたが、200を超えたところで見失いました…(再度1から数える気力がありませんでした)
とにかく多機能です。
スマレジ・ウェイターの各APIについての、リクエスト、レスポンスなどについての仕様が書いてあります。
スマレジ・タイムカードの各APIについての、リクエスト、レスポンスなどについての仕様が書いてあります。
次回以降の記事でスマレジ・プラットフォームAPIを使ってみる際には、上2つの 共通仕様書 と POS仕様書 の内容に基づいて HTTPリクエスト の設定をしていきます。
5. スマレジ・デベロッパーズ・コミュニティとは
スマレジ・デベロッパーズ・コミュニティは、スマレジ・プラットフォームAPIについての技術的なコミュニティサイトです。
APIの使用方法や、認証方法、アプリ作成のための知見を共有するためのコミュニティサイトであり、スマレジ・アプリマーケットのアプリ開発に関する技術的な質問をして、スマレジの中の人に回答をもらうことのできる場です。
百聞は一見にしかずということで、サイトをご覧いただければ、どのようなものかすぐにご理解いただけるかと思います。なお、ログインしていなくても閲覧可能です。
今回の記事は以上です!ありがとうございました。
次回、「だれでもスマレジ・アプリマーケットのアプリ開発者になれる - ②スマレジ・デベロッパーズのアカウント登録(無料!)」投稿予定です。
GWが始まりましたね!今日はスマレジ特別協賛の「はらぺこCIRCUS」というイベントが開催されるので、5才息子と二人で行ってきます!